2014.01.31 | INFORMATION

乳化

続きの続きですみません。先日のクレンジングでは皮脂や汚れをジェルで乳化させて落とすのですが、ではその乳化とはどういった状態なのでしょうか。

 

例えばサラダに使うドレッシングは普段は分離していますよね?使う前よく振ってお使いくださいと書いてあります。基本的に油分と水は混ざらないものなのです。例えしっかり振ったとしても時間が経てば直ぐに戻ってしまいます。これは馴染んでいるわけではなく一時的に油が細かくなって水に紛れているだけなのです。親水性という言葉をご存知ですか?これは水と馴染みやすい(溶けやすい)ものの性質なのですが、そういうものとそうでないもの(疎水性)とがあります。

 

このクレンジングジェルは親水性の油分も入っていてそれがまず皮脂や汚れと馴染んでいきます。同じ油分同士なので汚れなどと混ざり合います。そしてここが大事なのですが、先ほど話した親水性、ここがクレンジングのミソです。汚れや詰まった角質や余分な皮脂を抱え込んだ親水性のジェルにお湯を加えることによって水分と混ざり合い汚れが浮いた状態になるのです。この時薄かった色味のジェルが白濁していきます。これがまさにジェルクレンジングなのです。

 

メイク落としなどでもまずオイルでメイクと馴染ませその後水分を足していきますよね?すると白く濁り手触りも軽くなっていきます。それを良く洗い流してから洗顔に移りますよね。地肌のクレンジングも同じ原理で汚れを落としていきます。ただの油分ではなくて親水性というところに鍵があるのです。

 

通常のシャンプーで汚れを落とす際には乳化ではなく界面活性剤というものを使って皮脂などを洗い流していきます。界面活性剤の話も長くなるのでまたの機会に説明できればと思っております。人間の毛というものは大事なところに生えるといわれていますよね。髪がたくさん生えている頭はとてもデリケートに出来ているので大事にしてあげて下さいね!

 

大森