2015.05.13 | INFORMATION

New Scissors

大森です。少々長くなりますがお付き合いください。
IMG_2759 美容師にとって欠かせない相棒、シザーですが、ここ数年はシザーズジャパンさんという富山県のメーカーさんのシザーを愛用しています。かれこれ10年以上のお付き合いになります。たまに新しいものが欲しくて何丁も新作を試させて頂いていたのですが、やっと一発でコイツだ!と思える感触のモノに出会えました。

そしてオーダーしてから約一ヶ月、やっと手元に完成品がやってきました!外箱を開けると・・・
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じらしますねー。

ウレタンをはがすと・・・

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じらしますねーw取説でした。

その下に、

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なんでもそうですがまっさらなモノってなんかいいですよね。今まで使っていたものも今回のシザーもですが、元々ある型をベースにセミオーダーという形で作成して頂きました。
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このモデル、実はシザーズジャパンさんの最新作で、企業秘密があるんです。これはその製法のネームでしょうか。レーザーによって刻印されています。

包丁と違ってハサミというのは二枚の刃で挟んでその接点でモノを切るのですが、普通、各々の刃の裏側には【裏すき】と呼ばれる加工が施してあります。

横ノリスポーツをやっている人ならわかるかもしれませんが、いわゆるコンケーブのようなものです。そのコンケーブにより接点が非常にピンポイントになり、シャープな切れ味を産むのです。ですがこの新作にはその裏すきが入っていなくて全くのフラットなのです。それこそシザーズジャパンさんの十年以上の構想から実現した全世界でも類を見ない、最新で最強のツールになりました。

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支点部のねじのすぐ横にはシザーズジャパンさんのブランド名が。このネームとともにこれから何十年と僕の右腕となってもらうわけです。

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磨き抜かれたボディーか光ってますね。何しろサラはいいものです。

ハンドル部分を見るとシリアルナンバーが刻まれています。シザーズジャパンさんではオプションでレーザーで刻印をしてもらえるのですが、今回初めてそのサービスをお願いしてみました。

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間もなく二歳になる息子の名前を入れてみました。家族の名をシザーに、なんてちょっとこっぱずかしい気もしますが何時でも一緒に入れる気がして毎日頑張れそうです(^^)そしてこだわりのポイントがもう一つ。
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真上から見た画ですが右端が曲がっています。元々はまっすぐに伸びているパーツ(小指をかける部分)なのですが、僕のカットの特徴としてシザーをしっかり返して握り開閉する技法では、従来のものだと微妙にフィット感が甘かったのを手前に持ってくることによって小指への負担を軽減できることになりました。

色々注文を付けさせて頂いたのですが、実はこのハンドル部分自体がほぼフルオーダー状態なのです。

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十数年前に作って頂いた初号機を預けてそのハンドルを型取ってから取り付けてもらうという大変な手間のかかるお願いをしてみました。さすがに長年使い込むと手に馴染み過ぎてしまいなかなか新しいものがしっくりこないのです。

このハンドルの裏側にあるこのコブの部分も指が当たる部分なのですが滑らかに削っていただきました。

たくさんの提案・アドバイスを下さり、こういったわがままな注文を快く引き受けて下さったシザーズジャパンさん、並びに担当の寶川さん、本当にありがとうございました。これからも何十年とお付き合いが続いていくと思いますが今後とも宜しくお願いいたします。
最後まで読んでくださってありがとうございます。