2016.03.10 | INFORMATION

古希の御祝いに

 

 

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大森です。先日お休みを頂いて義母の古希の御祝いをしてきました。我が家では義父母にとてもお世話になっているので日頃の感謝の気持ちも伝えたくて、少し遠出して一泊の旅行を、となりました。

 

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宿は東京から約260km離れた、長野は北アルプスの麓にある星野さんにお世話になりました。絶景が眺められた場所からアプリを使って山の名前を調べると聞いたことのある名前がずらっと連なっているのでした。

 

アルプスの向こう側は富山県でしょうか。

 

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エントランスをくぐると大きなかまどと囲炉裏に出迎えられました。僕の父の実家はまだ僕が小さい頃、薪で沸かすお風呂だったのでお爺さんといつも一緒に薪をくべてお風呂を沸かしました。面白がってたくさん薪を突っ込むのでマサユキの沸かすお風呂は熱いなぁwとよく言われたのを覚えています。

 

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そのかまどでは蒸し野菜が来たばかりのお客さんにふるまわれました。やはり地物だそうで心のこもったお出向けに長旅で疲れた身体もホッと一息つくことが出来ました。

 

 

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そしてかまどだけでなく、囲炉裏もあり、たっぷりのお湯が沸かされていました。パチパチと薪が爆ぜる音を聞きながら、やはり用意されている地酒を各自でお燗して飲めるようになっていました。宿の方が漬けた野沢菜と地酒と温野菜で心も身体も温まる素晴らしい演出に義母も喜んでもらえたようで嬉しかったです。

 

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記帳するスペースが読書ルームになっているのですが、そこでは紙漉き体験も出来、各々の思うがままに和紙を作ってみました。

 

 

 

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一番乗りで貸し切り状態だった露天風呂にはたくさんの林檎が浮かんでいました。温まったリンゴからは甘みと酸味の心地よい香りが漂い、思わず深呼吸してしまいました。義父と僕と息子で背中を流し合い、身体の芯まで温まりました。裸の付き合いって一気に距離感が縮まりますよね。

 

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僕を始め、東京以外からやって来て仕事をし、子育てをしている家庭が多い中、すぐ近くに手助けをしてくれる家族がいるという事がどれ程恵まれた環境なのかという事を、日々痛感しています。僕が子供の頃はお爺さんお婆さんと暮らすことや、親戚とも行き来したり、近所の仲の良いお家でご飯を食べたりお泊りしたり一緒に旅行したり、そういう家族以外の人々との繋がりが当たり前でした。

 

今こうやって息子が元気に成長出来ているのも、そういった周りの人達の助力無しでは到底考えられません。以前は誕生日に対しての特別な思い入れは無かったのですが、こうやってみんなで集まって感謝の気持ちを伝えあう素敵な記念日だと、改めて気づかされました。そんな拙い感謝の気持ちを自分たちで漉いた和紙にしたためて贈りました。いつまでもお元気でいて下さいね!