美容師はシザーが無いと仕事になりません。シザーも刃物なので使うほどに切れ味が落ちてきてしまいます。料理人の方は包丁を自分で研ぐそうですが美容師のシザーは自分では研げません。なのでいつもメーカーさんに研ぎに出しています。ちなみに研ぎたてのシザーは剃刀くらい切れるのです。

例えば、切れない包丁でのり巻きを切ったとしたらどんな切り口になると思いますか？だいたい想像がつきますよね？切れ味の悪いシザーで切ると髪を傷めてしまう原因になってしまうのです。
今回もメーカーの方にお店に来てもらってシザーを渡したのですがいつも新作のシザーや微妙な違いのある形のものをお借りして自分にあったシザーを探しています。

なかなか自分の手に馴染むものって見つからないんですよね。弘法筆を選ばず、というのも実はそんなことなかったなんて話も聞きますが、僕自身は道具にこだわりが無い職人はダメだと思います。自分の思いを作り上げる道具を大事にしなかったり何でもいいなんて言う人はそういう人なんだと思います。

早くピカピカになって帰って来ないかと心待ちにしています！

大森