2014.05.02 | INFORMATION

カラーと奥行き・遠近感について

だいぶ一般的になったカラーリングですが、最近はコンビニやドラッグストアで買って自分でするセルフカラーが浸透しているようですね。

美容室では白髪と呼ばずにグレーヘアと呼びますが、そのグレーヘアは根元から生えてきた部分が気になって染めたいんですよね。なので根元からしっかり薬剤を溜めて塗布するのですが、そうでない、いわゆる普通のカラーの場合はどうでしょうか。

地肌には人の体温があります。ご自身でカラーされるときもやはり根元の伸びた部分が黒くて気になると思うのでそこを中心に薬剤を乗せていくと思います。しかし根元にしっかり盛り過ぎると体温の関係で地肌付近が明るくなりすぎてしまうのです。ここに美容室のカラーとセルフカラーの大きな差が出るのです。理想としては根元は毛先より明るくならないカラーリングなのです。

自分で塗ったカラーの場合、根元と毛先、中間が同じトーンで染まる、もしくは根元の方が明るく染まる平面的なカラーリングになりがちです。ingでは薬剤や塗るタイミング、置く時間などで根元から毛先にかけて奥行きのある、超自然なグラデーションでカラーしているのです。グレーカラーやミルクティーのようなハイトーンノカラーを除いてingでは根元からグラデーションをとても意識して施術しています。では平面的なカラーと立体的なカラーでは何が違うのか。

写真の様に背景がボケた写真は奥行きや立体感があると思います。逆に背景まできれいに写り込んだものでは手前にある繊細な花が馴染んでしまいます。平面で見ても明るいものは手前に、暗いものは引っ込んで見えるという目の錯覚が生まれるのですが、これはヘアデザイン、特にカラーリングで活かされてくるのです。

では奥行き以外にグラデーション効果は?と言いますと、カラーリングした部分が伸びた時に新生部との差が目立ちにくい、という点があります。出来るだけマメに通っては欲しいのですが、忙しい皆さんも毎月毎月カラーしに来るのは大変ですよね。そこでこの繊細なグラデーションが活きてくるのです。

この説明をしたお客様にはカラーが伸びたのが目立たなかったからこんなに空いちゃったのよ、などと仰っていただけて嬉しいような残念なような。。

ともあれお客様に立体的で、かつモチの良いカラーを日々研究しているingのカラーリングを一度お試しください!

 

大森