2014.09.27 | INFORMATION

最近気になっているスタイル

大森です。今回は今僕が気になっているスタイルを紹介したいと思います。まずはメンズから。

 

I004632566_349-262最近のメンズはキレイ目というかファッションも黒縁メガネやボタンダウンシャツだったり、ややトラッドな傾向にあります。僕自身がメガネをべっ甲のフレームにしたりシャツも多く着るようになったりと、割とややトラがツボです。そんなファッションに合わせるヘアは?と聞かれたら間違いなく刈り上げ!と提案しています。

例えばこれは今季のバレンシアガですが、思い切った所謂バーバー(床屋さん)的なヘアになっています。まさに今僕がオススメしたいヘアがこういった整ったショートです。サイドをスッキリ、トップはサイドへ持っていく七三ヘアです。これはカツラのようですが今個人的に一番お気に入りのヘアです。

 

 

 

 

 

 

 

 

I004637777_349-262個人的にはこの髪型にしたいのですが、いかんせんオデコや頭の形などで同じように出来なくて残念なのです。これもかなりバーバー的というか男臭さも感じさせるナイスヘアです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

I004637799_349-262そしてもう一つ。

これはさらに刈り上げて、下手すると一昔前のオッサンの七三ですよね。音楽もお笑いも、もちろんヘアやファッションも、『旬』ってありますよね。時期を外すとすごくダサいっていう。今だったら間違いなくこんなヘアもアリだと思います。こういう旬は是非押さえて欲しいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

bill_evans_trio僕がトラッド寄りになったのは、以前紹介したかもしれませんが、古いJAZZピアニストのビル・エヴァンスにインスパイアを受けたのがきっかけです。

サイドの刈り上げこそしていませんが、ジャケットやシャツの着こなし、七三にレトロなメガネ。まさに今こういうテイストで行きたいなと思いました。温故知新ですかね。

とても柔らかいピアノなので、気持ちのいい夜に是非聞いて欲しいピアニストです。

 

 

 

 

 

 

 

そしてお次は女性編です。

 

I004637727_349-262角カクした斬新なデザインですが、僕たち美容師はジオメトリック(幾何学)と呼びます。これは今季のボッテガの写真ですが、ジオメトリックなヘアというと元々はヴィダル・サスーンという名前だけは皆さんもご存知のイギリスの美容師が有名なのです。

 

少しだけ彼の功績ほ紹介します。スウィンギンロンドンと呼ばれた60年代のロンドンのストリートカルチャーでは様々なアイコンが生まれました。マリークワント・ミニスカ・ツィッギーなど、今だにその時代の影響を垣間見ることができますが、そのマリークワントやツィッギー本人のあのヘアを作った張本人があのヴィダル・サスーンなのです。

今でこそカットしてブローで仕上げるようになりましたが、60~70年代の日本ではカーラーを巻いて逆毛を立ててセットするという、そこにはまだカットで完成させるスタイルは存在していませんでした(おかっぱなどはありましたが)。その波がだいぶ遅れて日本にやってきて今に至るという感じです。

当時こういった幾何学的なカットは斬新で、沢山の名作が彼の手によって生み出されました。モードにはどこかを外したりデフォルメしたりがありますが、今はコンサバもブームを終えて、モードやストリートファッションの流れになってきています。ここまでパンチを持たせなくても、どこかにアクセントを効かせたジオメトリックなヘアはいかがでしょうか?旬は今です!