2017.10.11 | INFORMATION

湿活 ~角質と保湿~

ing青山店のオオモリです。最近お会計の時にお札を数えにくくなったとか買い物をしてビニール袋が開けないとか雑誌のページがうまくめくれない等の悲しい出来事が多くなってきました。濡れた布巾やスポンジは神アイテムです。

人は基本的にタンパク質で出来ています。皮膚や髪や爪や内臓などもタンパク質です。その角質は層になっていて平均10~20層にもなっています(足の裏などはもっと多いです)。その角質と角質とを繋いでくれる接着剤的なものがないとくっつかないのですが、実はそれがとても重要なパーツなのです。例えるならばブロック塀をいくらきれいに並べても接着していなければ少しのショックで崩れてしまいます。その為に間にセメントなどの目地材を挟んでいますよね。

 

角質層でもこの目地材がとても大事なのです。その部分は主に脂質などで埋められているのですが、その約50%を占めるのが【セラミド】と呼ばれる脂質です。基礎化粧などではよく登場しますよね。親水性で水と馴染みやすくなっているので保湿の一番大事な役割を担っているのと同時に外部からの刺激から肌を守る【バリア機能】も持っています。

 

何故乾燥するとカサカサしたり固くなるのかというと、表皮やキューティクルなどの角質というのは外部からの刺激から守り内部の栄養を流出させない役割があるのですが、この角質間のしっとり成分が無くなるので残された角質がさらに角化され固くゴワついてしまうのです。

 

 

このセラミドは年齢と共に自然に失われていく物質なので手や顔が乾燥しやすくなっていくのです。赤ちゃんを例えると『モチモチ』『プニプニ』『しっとり』などのワードが挙がると思いますが、逆に大人はといえば『カチカチ』『しわしわ』『カサカサ』など、水分にかかわるワードが並びます。

セラミド自体が脂質なのでしっとりはしているのですが、親水性という特徴から言えば濡れた(水分を含んだ)状態につけるのが更に効果的です。セラミドはヘアセラムのようなアウトバス(流さない)トリートメントによく含まれています。スタイリング剤のように最後の仕上げに付けるという声をよく聞きますが、悪くはないのですがサラサラになるのは剤自体のテクスチュアであって実際に潤うわけではありません。手触りを良くするものと潤いを与えるものは別で考えたほうが良いでしょう。

クセ毛やバサバサでお悩みの方も実は保湿するだけでまとまりやすくなったりするものです。というわけで乾燥ネタが多くなるこの時期ですがもし少しでも違和感を感じるならばお肌だけでなく髪と頭皮も保湿しましょう。

 

 

P.S.【湿活】なんて言葉は聞いたことありません。作りました。ブログもやっているので是非ご覧ください。https://masayukiohmori.amebaownd.com